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必修の基本的事項 1 医の倫理,患者の人権 約4% A 医の倫理 B 患者の権利と義務 C 患者医師関係 2 社会と医療 約2% A 医療制度,医療経済 B 患者・障害者のもつ心理・社会的問題 C 保健・医療・福祉・介護・教育の制度と連携 D 先端医療技術の社会との調和 E 臨床試験・治験と倫理性 3 診療情報と諸証明書 約2% A 診療録,医療記録 B 診療に関する諸記録 C 診断書,検案書,証明書 4 医療の質と安全の確保 約4% A 医療の質の確保 B 医療事故の防止 C 院内感染対策 D 医療裁判 E 医薬品・医療機器の副作用・不具合 F 血液・血液製剤の安全性 5 人体の構造と機能 約3% A 胎児期,周産期 B 新生児期 C 小児期 D 思春期,青年期 E 壮年期 F 更年期 G 老年期 6 医療面接 約6% A 面接のマナー B 医療面接の意義 C 話の進め方 D 面接者の態度 E 感情面への対応 F 病歴 G 患者・家族の考え方・希望 H 治療への動機付け 7 主要症候 約15% A 主要症候のとらえ方 主要症候のとらえ方2 B 周産期の異常を示す症状 C 小児特有の全身症状 8 一般的な身体診察 約13% A 診察のあり方 B 診察の基本手技 C 診察時の患者の体位 D 全身の診察 E 頭頚部の診察 F 胸部の診察 G 腹部の診察 H 肛門と直腸の診察 I 生殖器の診察 J 筋骨格系の診察 K 神経系の診察 L 四肢の診察 9 検査の基本 約5% A 意義と目標(検査の基本) B 種類と特性(検査の基本) C 検査の倫理と安全 D 検体の採取 E 検体の保存 F 一般臨床検査 G 血液学検査 H 生化学検査 I 免疫学検査 J 微生物学検査 K 機能検査 L 画像検査 M 病理検査 N 結果の解釈 10 臨床判断の基本 約4% A 根拠に基づいた医療〈EBM〉 B 臨床疫学的指標 C 誤差と精度 D 基準値 E 有効性と効率性 F 医療情報 11 初期救急 約9% A 救急患者の診察 B 基本的な救急処置 C 症状・疾病別の初期対応 症状・疾病別の初期対応2 D 災害医療 12 主要疾患・外傷・症候群 約10% A 基本的疾患・症候群 基本的疾患・症候群2 基本的疾患・症候群3 13 治療の基礎と基本手技 約8% A 意義と目標(治療の基礎と基本手技) B 種類と特性(治療の基礎と基本手技) C 治療計画 D 治療の場 E 生活指導 F 日常生活動作〈ADL〉 G 介護 H 在宅医療 I 機器・器材と安全な取扱法 J 消毒・滅菌 K 注射 L 静脈路確保 M 輸液,輸血 N 浸潤麻酔 O 穿刺,切開,ドレナージ P 創傷・褥瘡の処置・治療 Q 瘻孔・ストーマの管理 R 気道確保 S 胃管挿入 T 浣腸 U 導尿 V 薬物療法 14 死と終末期ケア 約2% A 死 B 緩和ケア C 終末期ケア 15 チーム医療 約2% A 医療機関でのチームワーク B 地域医療でのチームワーク C チームワークの形成 D コンサルテーション E 社会生活 16 生活習慣とリスク 約5% A 基本概念 B 栄養,食生活 C 身体活動,運動 D 休養・心の健康 E 喫煙 F 飲酒 G 生涯設計 17 心理・社会的側面についての配慮 約4% A 患者・障害者の心理・社会的側面 B 家族機能 C 行動変容 18 一般教養的事項 約2% A 医学史 B 医学・医療に関する人文,社会科学,自然科学,芸術などに関連する一般教養的知識や考え方 C 診療に必要な一般的医学英語 このページを編集
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E 感情面への対応 小項目 共感,支持,反映,肯定,尊重,支援,探索 101D5 85歳の女性。胃癌の末期であと数か月の予後と本人にも告知されている。疼痛等に対する症状コントロールは十分に行われているが,今朝の回診時に主治医に対して「先生,もう早く死なせてほしい」と訴えかけた。 応答として適切なのはどれか。 a 「今日,明日には死なないので大丈夫ですよ」 b 「どんなお気持ちか詳しく教えてもらえますか」 c 「医師が安楽死を手伝うことは禁じられています」 d 「小説でも読んで気分転換されてはいかがでしょうか」 e 「そんなふうに考えないでがんばって長生きしてください」 × a ○ b × c × d × e 正解 b 100D3 入院中の患者と担当医の会話を以下に示す。 医師①「おはようございます。具合はいかがですか」 患者「先生。あまり調子がよくないみたいです。体がだるくて」 医師②「そうですか,体がだるいのですね」 患者「あまり食欲もなくて,だんだん体が弱っているようです」 医師③「食欲がなく,体が弱っていくのが心配なのですね」 患者「ええ,このままでは体がだめになってしまうのではないかと思ったりして……」 医師④「気持ちが落ち込んでいるようですね」 患者「ええ,ひどく不安で,夜もよく眠れないんです」 医師⑤「病は気からともいうでしよう。そんな弱気では,治るものも治りませんよ。頑張らなくては」 医師の発言で適切でないのはどれか。 a ① b ② c ③ d ④ e ⑤ ○ a ○ b ○ c ○ d × e 禁忌 正解 e
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更新日時 2012-03-27 15 39 37 (Tue) 問題1 62歳の男性。夕食後、突然吐血し搬入された。35歳時の交通外傷時に輸血を受けた。 5年前に健康診断で肝障害を指摘された。意識は清明。顔面蒼白。 脈拍100/分、整。血圧90/60mmHg。眼瞼結膜に貧血を認める。 静脈路確保後に行った緊急上部消化管内視鏡検査の食道写真を別に示す。 (食道写真では、食道下部、食道胃接合部から6時方向へ拡張、蛇行した静脈を認める。 この静脈から噴出性出血を呈している。静脈は瘤状ではなく、色調も白色である) 処置として最も適切なのはどれか。1つ選べ。 ①ヒスタミンH2受容体拮抗薬投与 ②トロンビン液噴霧 ③アドレナリン局中 ④内視鏡的結紮術 ⑤肝動脈塞栓術 +... 解答 4(正答率:94.5%) 解説 キーワード: ①突然の吐血→急性胃十二指腸潰瘍出血、食道静脈瘤、胃潰瘍 ②輸血、肝障害→輸血後肝炎、肝硬変 ③顔面蒼白、脈拍100/分、血圧90/60mmHg。眼瞼結膜に貧血→ショック状態 輸血後肝炎→肝硬変症→門脈圧亢進→食道静脈瘤と推定。 ×①胃十二指腸潰瘍ではないので不適である。 ×②出血量が少ない場合(生検後の止血など)に使用するが、噴出性出血で は止血は得られない。 ×③胃十二指腸潰瘍の出血に対する内視鏡的止血術に使用される処置である。 ○④Oリングを用いた内視鏡的結紮術(ELV)が行われる。 ×⑤肝動脈を塞栓しても無意味である。 緊急内視鏡時には、 ①簡便なELVを用いてまず止血を行った後に、 ②エタノールアミンオレイト(EO)やエトキシスクレロール(AS)を用いた 硬化療法(EIS)で供血路を閉塞させる。 問題2 45歳の女性。会社の健康診断で2年連続して肝障害を指摘され来院した。飲酒はしない。 身長158cm,体重46kg。腹部所見に異常はなく,肝も触知しない。 血清生化学所見:空腹時血糖86mg/dl,総蛋白7.6g/dl., ZTT 19.2単位(基準4.0~14.5), AST 62単位, ALT 106単位, ALP 200 単位(基準260以下),γ-GTP 35 単位(基準8~50)。 診断に有用な自己抗体はどれか。 2つ選べ。 ①抗核抗体 ②抗ENA抗体 ③抗Jo- 1 抗体 ④抗平滑筋抗体 ⑤抗ミトコンドリア抗体 +... 解答 ①④(正答率::1つ76%、もう1つ84%) 解説 肝障害にはウイルス性肝炎,薬剤性肝炎,脂肪肝,アルコール性肝障害,自己免疫性肝炎, 原発性胆汁性肝硬変などがある。ASTとALTの上昇から肝炎を疑う。 本症例は黄疸を有さないので,原発性胆汁性肝硬変は考えにくい。 診断:自己免疫性肝炎 ○①自己免疫性肝炎I型で高力価陽性(80倍以上)。原発性胆汁性肝硬変で30%程度陽性。 ×②SLEで45%程度, Sjogren症候群で25%程度,混合性結合組織病(MCTD)で60%程度陽性。 ×③皮膚筋炎で30%程度陽性。 ○④自己免疫性肝炎で特異的に陽性, ×⑤原発性胆汁性肝硬変の90%で特異的に陽性。 自己免疫的な機序による肝疾患としては,自己免疫性肝炎と原発性胆汁性肝硬変がある。 抗ミトコンドリア抗体は原発性胆汁性肝硬変では特異的。 抗平滑筋抗体は自己免疫性肝炎で陽性。 自己免疫性肝炎の診断には抗核抗体と抗平滑筋抗体が有用と考えられる。 問題3 62歳の男性。腹部不快感を主訴に来院した。1年前に大腸癌の手術を受けた。腹部造影CTでは、 肝臓の左右両葉に広範囲にわたり多数の大小不同の低吸収域を認める。 この低吸収域の辺縁はやや濃染してリング状を呈している。 治療として適切なのはどれか?1つ選べ。 ①肝動脈塞栓術 ②抗癌化学療法 ③放射線治療 ④ラジオ波焼灼 ⑤肝切除 +... 解答 ②(正答率:58%) 解説 ×①肝両葉にわたる病変のため、左右の肝動脈を塞栓することはできないので、肝動脈塞栓術の適応とならない。 ○②両葉の病変であるので、抗癌剤投与の適応である。他に再発病変を認めない例では、 肝動脈にカテーテルを留置して動脈内に抗癌剤注入を行うこともある。 ×③大腸癌の肝転位には放射線療法は有効ではない。 ×④ラジオ波焼灼は、多数の病変が認められ、それぞれの病変が小さくないため有効性は低い。 ×⑤両葉多数の病変で残存肝組織が少なく、肝切除の適応とはならない。 ラジオ波焼却と迷う場合もあるが、多発性の比較的大きな病変では効果を得にくい。 問題4 膵石の主成分はどれか。1つ選べ。 ①炭酸カルシウム ②ビリルビン ③蓚酸カルシウム ④コレステロール ⑤脂肪酸 +... 解答 ①炭酸カルシウム 解説 ●膵石 炭酸カルシウムが主成分で慢性膵炎(アルコール性70%,特発性20%,胆道原性10%)に合併する。 http //health.goo.ne.jp/medical/search/10I70300.html 語呂 問題5 胆嚢結石で最も多いのはどれか?1つ選べ。 ①コレステロール結石 ②ビリルビンカルシウム結石 ③黒色石 ④脂肪酸結石 ⑤蓚酸結石 +... 解答 ①コレステロール結石 解説 1996年の日本胆道学会による全国集計によれば、胆嚢胆石のうち ①60%がコレステロール結石:60% ②ビリルビンカルシウム結石:20% ③黒色石:20%で、現在、最も増加傾向にあるのは黒色石である。 黒色石の主要構成成分は非抱合型ビリルビンポリマーのカルシウム塩である。 赤外吸光分析では、そのほかに炭酸カルシウムやリン酸カルシウムを含有している。 黒色石の胆汁は無菌性であり、その形成過程に感染は関与していない。 語呂 問題6 50歳の男性。 1か月前から特に誘因なく食思不振と腹部膨満感とが出現し、 次第に増強するため来院した。 20歳のときに交通事故で受傷し輸血を受けた。 7年前から慢性肝疾患で不定期に通院していた。 意識は清明。腹壁静脈怒張し、腹部に波動を認める。 両側下腿に浮腫を認める。 血液所見:赤血球380万、Hb 11.5g/dl、Ht38%、白血球4,200、血小板6万。 血清生化学所見:総蛋白5.9 g/dl、アルブミン2.3 g/dl、総ビリルビン2.0mg/dl、 GOT72単位(基準40以下)、GPT48単位(基準35以下)、アンモニア40μg/dl(基準18~48)。 ICG試験(15分値)45%(基準10以下)。 試験穿刺で得た腹水は淡黄色で、Rivalta反応陰性であった。 適切な処置はどれか。 正しいもの3つ選べ (1) 低蛋白食摂取 (2) 食塩摂取制限 (3) 利尿薬投与 (4) アルブミン投与 (5) 濃厚血小板投与 出典:104回医師国家試験スレ 医学生ゼットン ◆.iPz7NbSiwwA 氏 +... 解答 (2) 食塩摂取制限 (3) 利尿薬投与 (4) アルブミン投与 解説 肝硬変になってたら低蛋白食と思ってたら、代償期・非代償期を考慮して 蛋白量を考えないといけないなんて・・・。 参照 問題7 排泄性胆道造影法で正しいのはどれか。1つ選べ。 a経口法は静注法より胆管像が鮮明である。 b経口薬ではヨード過敏は起こらない。 c血清直接ビリルビン5mg/dl以上では造影困難である。 d胆嚢収縮能の評価にはセクレチンを用いる。 e断層撮影で結石の種類が判別できる。 出典:89A88 +... 解答 c 解説 経口法と経静脈法がある。静脈法では肝管、総胆管が比較的明瞭に描出され、CT撮影を併せて行うこともある。 閉塞性黄疸性疾患では造影されず、検査適応とならないので注意を要する。 ×a経口法では胆嚢描出を目的とする。胆管描出はみられない事が多い。 経口法は現在では殆ど用いられない。 ×b経口薬でも過敏は起こりうる。 ○c閉塞性黄疸性疾患には検査適応がない。 ×dセクレチンに胆嚢収縮作用はない。胆嚢収縮能の評価には卵黄、またはセオスニンを用いることが多い。 ×e断層撮影で胆石の種類はわからない。 問題8 骨盤骨折におけるTAE(肝動脈塞栓療法)(transcatheter arteral embolization)で正しいのはどれか。 ①安定型骨盤損傷には適応がない。 ②不安定型骨盤損傷は全て適応になる。 ③尿路損傷合併例には適応がない。 ④CT上後腹膜血腫が少量の場合には適応がない。 ⑤CT上造影剤の漏出像を認めた場合には適応になる。 +... 解答 ⑤ 解説 ①×安定型骨盤損傷でも血管の損傷があればTAEの適応になる。 ②×不安定型骨盤損傷であっても、逆に血管の損傷がなければ必要ない。 ③×尿路損傷合併の有無は、TAEと関係ない。 ④×CT上後腹膜血腫が少量の場合であっても、血管の損傷があればやる。 ⑤○CTで造影剤の漏出が分かると言う事はかなりの出血です。 問題9 門脈の存在するものを2つ選べ a 肝臓 b 膀胱 c 下垂体 d 脾臓 e 胃 +... 解答 正解:a,c 解説 ○a血液は門脈および肝動脈から流入し,肝臓実質を灌流した後,左・中・右肝静脈から下大静脈に入る。 ○c下垂体系門脈がある。 下垂体門脈系があるっていいたいんでしょ。 シーハンの原因になりますね 下垂体系門脈 毛細血管と毛細血管の間にある静脈を門脈という。 腺下垂体へ行く上下垂体動脈は,隆起部の上端から隆起部に入って第一次毛細血管網をつくった後, 数本の静脈に集まって下垂体前葉に至り,ここで第二次毛細血管網を形成するので, この間の静脈を門脈とみなして下垂体門脈といい,この系全体を下垂体門脈系という 問題10 薬剤性肝障害の語呂とか知ってる? 多すぎて覚えるの無理なんだが +... 解答 解説 胆汁うっ滞型だけ覚えて、他は肝障害って覚えろと孝四郎が言ってた。 プロピルチオウラシル、クロルプロマジン、経口避妊薬、蛋白同化ホルモン、アセトアミノフェン 問題11 104 63 肝予備能の評価に有用な血液検査項目はどれか。3つ選べ。 a AST b カリウム c アルブミン d 総ビリルビン e プロトロンビン時間 PT +... 解答 正解:63-cde 解説 肝障害の指標として、Child-Pugh分類が用いられる。 脳症、腹水、血清ビリルビン、アルブミン、プロトロンビン時間の5項目を指標とする。 アルブミン:肝臓のたんぱく合成能の指標となり、肝予備能の判定に用いられる。 総ビリルビン:肝臓の代謝機能の指標となり、肝予備能の判定に用いられる。 ほかにはICG15分値や肝アシアロシンチグラムがある。 ALP、ALTは肝細胞の変性・壊死を反映するが、肝予備能の判定にはならない。 問題12 87B41 薬物性肝障害のうち,胆汁うっ滞をきたすのはどれか.3つ選べ.(正答率57%) a イソニアジド b クロルプロマジン c メチルテストステロン d アセトアミノフェン e クロロホルム 出典:スレ106 779氏 +... 解答 正解:bcd 解説 ×a イソニアジドは胆汁うっ滞型よりも肝細胞障害型に分類される。 ○b クロルプロマジン ○c メチルテストステロン ○d アセトアミノフェンは一般的には、肝細胞障害型であるが、大量投与時には胆汁うっ滞も同時に起こる。 アセトアミノフェンの中間代謝産物(グルクロン酸抱合?)は激烈な肝毒性・胆道毒性をもつ。 ⇒ 大量投与時やアルコール常習者などで、肝細胞障害と胆汁うっ滞が同時に発生する。 ×e クロロホルムは肝細胞障害型である。 出典106スレ 778氏 問題13 83B8 肝細胞障害型肝障害を起こしやすい薬剤はどれか.2つ選べ.(正答率26%) a クロルプロマジン b プロピルチオウラシル c アザチオプリン d テトラサイクリン e 蛋白同化ステロイド薬 出典:スレ106 779氏 +... 解答 正解: cd 解説 正しい解説の方です。 ×a クロルプロマジンは抗精神病薬。自己免疫的な機序で胆道分泌を障害する。 ×b プロピルチオウラシルはBasedow病の治療薬。脂溶性物質の挙動を攪乱する性質があり、胆汁分泌にも影響を与える。 ○c アザチオプリンは免疫抑制剤。細胞毒性がある。肝細胞障害型。 ○d テトラサイクリンは抗菌薬。細胞毒性がある。肝細胞障害型。 ×e 蛋白同化ステロイド薬は男性ホルモン補充薬。ステロイド産生系に影響を与え、胆汁うっ滞を誘発する。 #まとめ 薬剤性肝障害 drug‐induced hepatitis 参照 http //www35.atwiki.jp/105kokushi/pages/53.html 問題14 肝硬変 chol ↑or↓? PBC chol ↑or↓? 出典106スレ 805氏 +... 解答 肝硬変は、chol ↓ PBC は、chol ↑ 解説 原発性胆汁性肝硬変(primary biliary cirrhosis:PBC)は,肝臓の小葉間胆管から隔壁胆管に生じる 慢性非化膿性破壊性胆管炎(chronic non-suppurative destructive cholangitis;CNSDC)を示し, 自己抗体である抗ミトコンドリア抗体(anti-mitochondrial antibody:AMA)が検出される 慢性の肝内胆汁うっ滞性肝疾患であり中年以降の女性に多い。 最終的には肝硬変に至ることがある。 【1】皮膚そう痒感,黄疸:自他覚症状を有する症候性(symptomatic)PBC(s-PBC)と, これらの症状を欠く無症候性(asymptomatic)PBC(a-PBC)に分類される。 【2】胆道系酵素(ALP,γ-GTP)の上昇,総コレステロール,血清IgMの増加 【3】AMA陽性 【4】肝組織におけるCNSDCの証明 症候の診かた 【1】皮膚そう痒感で初発することが多い。 【2】黄疸は晩期に出現し進行する。 【3】黄色腫:高脂血症に由来する。 【4】肝腫大 【5】肝性脳症,浮腫,腹水,食道静脈瘤,脾腫:肝機能障害および門脈圧亢進による。 【6】骨粗鬆症:胆汁うっ滞による脂溶性ビタミンの吸収障害による。 検査とその所見の読みかた 【1】胆道系酵素(ALP,LAP,γ-GDP)の上昇:AST,ALT値は軽度の上昇にとどまるが,異常高値を認める場合は自己免疫性肝炎の合併を考慮する。血清総ビリルビン値の上昇を認める場合は予後不良。 【2】抗ミトコンドリア抗体:抗ミトコンドリア抗体はPBCの90%以上に検出される。 ミトコンドリア成分を用いたAMAの亜分画を測定する抗M2抗体が陽性となる。 抗核抗体や抗平滑筋抗体が約30~50%の症例で陽性となる。 【3】血清IgMの高値 【4】総コレステロールの増加 【5】血清銅の上昇 【6】血中Ⅲ型コラーゲンペプチド,Ⅳ型コラーゲン7sドメイン,ヒアルロン酸の上昇 【7】肝組織像:初期には,小葉間中等大胆管における胆管上皮の増殖性変化や,胆管周囲のリンパ球を主体とする細胞浸潤と胆管基底膜の破壊を特色とするCNSDCが認められる。進行した症例では肝硬変の組織像を示す。 問題15 肝硬変で低下するのはどれか。3つ a,バリン b,フェニルアラニン c,イソロイシン d,チロシン e,ロイシン 出典106スレ 810氏 +... 解答 正解:ace 解説 ○a,バリン ×b,フェニルアラニン ○c,イソロイシン ×d,チロシン ○e,ロイシン 肝不全時,バリン,ロイシン,イソロイシンの分枝鎖アミノ酸(BCAA)が減少しており特殊アミノ酸療法として、 これを補うことにより脳内のモノアミン代謝の改善をもたらし,脳症の覚醒効果を示す。 問題16 ではおれの道場から出題^^ 86B61 Reye症候群でみられるのはどれか.3つ選べ. a 高血糖 b 高ビリルビン血症 c 血清AST高値 d 高アンモニア血症 e プロトロンビン時間延長 出典106スレ12 824氏 +... 解答 正解:cde 解説 ライ症候群→急性肝不全→cde ライ症候群は肝障害を伴う急性脳症を起こす疾患で、ミトコンドリア異常(肝とか脳で)が本態らしいです Reye症候群はインフルエンザB型、水痘ウイルス感染に続発することが多い。 インフルエンザ患者にアスピリンを使用後(インフルエンザにはアスピリンは使用禁忌になっている)になりやすい。 発熱の後に急性の脳症、肝機能障害を呈する。本症ではまず行うべき処置は脳浮腫の予防である。 現在はグリセロール、マンニトールが通常、脳浮腫の第一選択薬として使用されることが多い。 Reye症候群では肝障害があるのにビリルビンは正常、黄疸は(-) 高アンモニア血症も認められる。尿素窒素も上昇する。 低血糖、APTT、PT延長を伴う。 髄液は圧上昇がみられるが、細胞数は正常。 http //blog.livedoor.jp/garjyusaiga/archives/52222848.html 問題17 急性膵炎の重症度判定の際に検査する項目は?3つ a) 血小板 b) 白血球 c) アミラーゼ d) PaO2 e) クレアチニン 出典106スレ15 859氏 +... 解答 正解:a,d,e 解説 詳しくはググッていただくと分かりますが・・・ 白血球は入ってないんです。CRPなら正解です PaO2もPaCO2も入ってます。後者はSIRS診断基準というのが重症度判定の項目に入っていて そこからPaCO2が入ることになってます 項目が多いので、模試や過去問で引っ掛け選択肢を覚えたほうがいいかもです 補足です 大雑把なイメージは膵炎そのものでなくて、多臓器不全の有無とその程度が問題だと 思うといいそうです 急性膵炎の重症度判定基準 予後因子(1) ショック、呼吸困難、神経症状、重症感染症、出血傾向、Ht≦30 %、BE≦-3 mEq/L、BUN≧40 mg/dL (またはCr≧2.0 mg/dL) 各2点 予後因子(2) LDH≧700 IU/L、PaO2≦60 mmHg、Ca≦7.5 mg/dL、 FBS≧200 mg/dL、TP≦6.0 g/dL、Plt≦10x104/mm3、PT≧15秒、CT Grade≧Ⅳ 各1点 予後因子(3) SIRSの診断基準の陽性項数≧3 2点 年齢≧70歳 1点 予後因子(1)が1項目、あるいは予後因子(2)が2項目以上陽性のものを重症急性膵炎とし、 重症急性膵炎例では、予後因子(3)を含めた各予後因子の陽性項目の点数の合計を算出し、それを重症度スコアとする。 重症度判定は原則として入院48時間以内に行い、以後、経時的に検索して行う。 SISRSの診断基準 4項目中2項目陽性=SIRS 体温 36℃ or 38℃ 脈拍 90/min 呼吸数 20/min (or PaCO2 32mmHg) 白血球 12000/mm3 or 4000/mm3 (or 10%以上の幼若球出現) 問題18 1回出れば、常識問題に早変わりしたかもしれないね。 104A4 膵管内乳頭粘液性腫瘍IPMN (正答率28.1%) IPMNの検査所見で誤っているのはどれか? a.造影CT…………………………………全体に肥厚した被膜 b.内視鏡的逆行性胆管膵管造影ERCP………膵管の拡張 c.磁気共鳴胆管膵管撮影MRCP…………ブドウの房状の形態 d.十二指腸内視鏡検査…………………Vater乳頭口開大 e.膵管鏡検査……………………………イクラ状上皮 出典106スレ17 ??氏 +... 解答 正解:a 解説 ×a.造影CTでは、IPMNは被膜の肥厚が見られない嚢胞性膵疾患。MCNでは被膜の肥厚がみられる。 ○b.ERCPではIPMNによる膵管の狭窄により、それより尻側の主膵管や分枝膵管の拡張がみられる。 ○d.粘液を産生しており、主膵管からVater乳頭を開大させ十二指腸へ粘液の流出を認める。 <膵臓の嚢胞性腫瘍の鑑別> 膵管内乳頭粘液性腫瘍IPMN と粘液性嚢胞腫瘍MCN ………………………………………………………………………………………………………… 定義 膵管内を進展する粘液産生性の 粘液を産生する上皮からなる 膵管内腫瘍 嚢胞性腫瘍 疫学 高齢者の男性 女性 後発 膵頭部 膵体尾部 性状 ブドウの房状 夏みかん状 共通被膜 なし あり 卵巣様間質 なし あり 膵管と交通 あり なし 問題19 血清AST/ALT比が1.0以下となる疾患はどれか.3つ選べ. a 肥満による脂肪肝 b 急性肝炎 c 慢性肝炎 d アルコール性肝炎 e 肝硬変 出典106スレ23 ??氏 +... 解答 正解:abc 解説 KSR「酒飲みのS、あと肝硬変ではAST優位となります」 なのでabc KSRは神 ksr厨うぜーw 正解です!!皆必修受かるぜ!! 肝硬変はその前までは1こえてるよねー 覚え方☆「酒飲みのS、あと肝硬変ではAST優位となります」 キラッ☆ 問題20 B型肝炎ウイルスの症状が慢性化しやすい条件を2つ選べ。 a 性交渉で感染した。 b 幼少時に感染した。 c HBe抗体陽性が持続している。 d 血清AST高値が持続している。 e ウイルスがgenotype Aである。 +... 解答 正解:be 解説 B型肝炎は一過性の感染(急性肝炎)と持続性の感染(慢性キャリア)の2通りの感染を起こす。 日本人では,成人では一過性の感染がほとんどで慢性化は稀である。 ○b持続性感染(キャリア化)は通常,母児感染によって引き起こされる。 ○e急性ウイルス性肝炎の経過は,原因ウイルスによって異なる. A型,E型は一過性の経過で慢性化することはない. B型も,成人例では基本的に一過性感染だが,最近慢性化しやすい遺伝子型(genotype A)の感染が増加しているので注意が必要である. C型は高率(60-70%)に慢性化する. 問題 出典: +... 解答 解説
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A 患者・障害者の心理・社会的側面 小項目 患者の心理・信念,病気・障害に対する態度,心理教育(psychoeducation),社会参加,社会復帰 102C14 病気の予後についての医師の説明に対して,患者があいまいな説明と感じた。 最もよくみられる患者の反応はどれか。 a 不隠 b 失神 c 不安 d 逃避 e めまい × a × b ○ c × d × e 正解 c 102C25 65歳の女性。自宅で測った血圧が高いことを主訴に来院した。毎年の健康診査を欠かさず,自宅での血圧測定も常に正常であったが,昨日の朝は144/72mmHgであった。収縮期血圧が140mmHgを超えることは初めてで,心配になり受診した。脈拍 64/分,整。血圧 128/70mmHg。心音に異常を認めない。腹部血管雑音は認めない。下肢に浮腫はない。尿蛋白は認めない。心電図に異常はない。胸部エックス線写真は正常である。 対応として最も適切なのはどれか。 a 塩分制限 b 降圧薬の開始 c 二次性高血圧の除外 d 高血圧に対する不安の受容 e 高血圧合併症についての網羅的な説明 × a × b × c ○ d × e 正解 d 100E44 治療意欲を向上させるのに最も有効なのはどれか。 a 待ち時間を短くする。 b 診療時間を長くする。 c 言葉遣いを丁寧にする。 d 治療目標を明確にする。 e 医師の興味のある情報を提供する。 × a × b × c ○ d × e 正解 d 99B47 がんの告知を受けた患者の反応としてみられないのはどれか。 a 不安 b せん妄 c 抑うつ d 食思不振 e 睡眠障害 ○ a × b ○ c ○ d ○ e 正解 b 99C30 53歳の男性。健康診断で耐糖能異常を指摘され,内科外来を受診した。糖尿病に対する知識と簡単な食事指導とを受けた。身長 176cm,体重 88kg。2回目の受診時の医療面接でのやり取りを示す。 医師「この1か月、いかがでしたか」 患者「あまり変わったことはないです」 医師「食事や体重,身の回りのことで,小さな変化でもありませんか」 患者「毎日暑くてね」 医師「そうですね,残暑がきびしいですね」 患者①「そうです。私は水を飲んでも太る体質ですし,この時期はちょっと」 医師「じゃあ,体重にも変化はないですか」 患者②「標準体重よりは大分重いですが,困ったことはないです」 医師「なにか工夫をされているのですか」 患者③「ないですね,食事を減らすと元気が出ないでしょう」 医師「そうですか。食事について考えることはありますか」 患者④「年齢や糖尿病ということからは,好みより量やカロリーが大切なんですかね」 医師「食事量は多いのですか」 患者⑤「そんなに多くはないですよ」 この患者の会話①~⑤で治療への関心が生まれつつあると考えられるのはどれか。 a ① b ② c ③ d ④ e ⑤ × a × b × c ○ d × e 正解 d
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C 診断書,検案書,証明書 小項目 診断書,出生証明書,死産証書,死胎検案書,死亡診断書,死体検案書 102C17 28歳の女性,保健師,助産師,看護師および夫の立ち会いのもと,妊娠39週6日に3200gの児を娩出した。医師は立ち会っていない。 出生証明書の作成で正しいのはどれか。 a 後日,医師が行う。 b 保健師が行う。 c 助産師が行う。 d 看護師が行う。 e 夫が行う。 × a × b ○ c × d × e 正解 c 102F3 死体検案書について正しいのはどれか。 a 死因統計の資料となる。 b 歯科医師も交付できる。 c 直接死因は警察官が決定する。 d 検案日と検案書発行日は同一である。 e 検案をした医師以外の医師も交付できる。 ○ a × b × c × d × e 正解 a 101C4 死体検案で正しいのはどれか。 a 監察医が専任で行う。 b 異状死体が対象となる。 c 解剖を行う行為を含む。 d 遺族の承諾が必要である。 e 検察後は警察への届出義務がある。 × a ○ b × c × d × e 正解 b 100E7 死亡診断書で正しいのはどれか。 a 歯科医師は発行できない。 b 交付は医療法で定められている。 c 自殺は不慮の外因死に分類される。 d 自ら診察した患者についてのみ交付できる。 e 医師本人が署名した場合でも押印が不可欠である。 × a × b × c ○ d × e 正解 d
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F 病歴 小項目 主訴,現病歴,既往歴,家族歴,患者背景(生活・社会歴),システムレビュー(review of systems) 101C10 一般外来における初診患者に対し,本人の確認を行った後の医師の発言として適切なのはどれか。 a 「これまで大きな病気にかかったことがありますか」 b 「家族に大きな病気にかかった方がおられますか」 c 「今日はどんなことでおいでになりましたか」 d 「現在の症状を手短に述べていただけますか」 e 「どこか痛いところがありますか」 × a × b ○ c × d × e 正解 c 101D6 65歳の女性。発熱と全身倦怠感とを主訴に来院した。3週前からしばしば38℃台の発熱を繰り返していた。1週前に来院し診察といくつかの検査とを行ったが,診断が確定しないため入院した。喫煙10本/日を40年間。常用薬はない。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。 医療面接においてさらに行うのはどれか。 a 輸血歴の聴取 b 飲酒歴の聴取 c 閉経時期の聴取 d 禁煙意欲の確認 e システムレビュー × a × b × c × d ○ e 正解 e 101D31,101D32 次の文を読み,31,32の問いに答えよ。 35歳の女性。動悸を主訴に来院した。医療面接の一部を以下に示す。 医師「それでは,2か月前から胸がどきどきするようになったのですね。最初のうちは仕事が忙しいせいかなと思っていたけれど,どきどきする感じは徐々に強くなっているということですね。またこの動悸はベッドに入ってからのほうが強く感じるとおっしゃいましたね。食欲はあるのに,体重は2か月で2kg減ってしまったということでよろしいですか」 患者「そうです。歩いているときより寝室に行ってからの方が強いのです」 医師「2か月前までにも,同じようなことはありましたか」 患者「ありません。高校1年の時に体育館の集会で,呼吸が速くなって,手がしびれ,息が苦しくなって救急車で運ばれたことがあります」 医師「お仕事を伺ってもよろしいですか」 患者「営業の仕事です」 医師「この2か月の間,どこか医療機関に行ってみましたか」 患者「これまでは気のせいかなと思って,ほったらかしでした」 31 下線部を記載するのは診療録のどの項目か。 a 現病歴 b 既往歴 c 生活歴 d システムレビュー e 解釈モデル × a ○ b × c × d × e 正解 b 32 医療面接に続いて,①脈拍測定,②結膜の観察,③リンパ節の触診,④甲状腺の触診,⑤頚動脈の触診の順に行った身体診察の写真を別に示す。 手技として適切でないのはどれか。 a ① b ② c ③ d ④ e ⑤ ○ a ○ b ○ c ○ d × e 正解 e
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C 終末期ケア 小項目 終末期患者とのコミュニケーション,家族のケア,対症療法(水分・栄養管理),植物状態,尊厳死,リビングウィル,DNR(do not resuscitate),安楽死,延命治療の中止の決定,小児の特殊性 102F16 48歳の男性。突然の意識障害のため搬入された。瞳孔は両側とも散大し,対光反射が消失していた。頭部単純CTでくも膜下出血と診断し,人工呼吸器による治療を続けたが,来院3日後に臨床的脳死状態と判定した。患者の家族と担当医との会話を以下に示す。 医師 ①「説明をお聞きになりたい家族の皆様はそろっていますか」 家族 「親戚は全員集まっています」 医師 ②「これまで最善と考えられる治療を行ってきました」 家族 「ありがとうございます」 医師 ③「残念ですが,今後,治療によって意識が戻る可能性はありません」 家族 「運命なので仕方ありません」 医師 ④「患者さんは意識が回復しないようなら安楽死を望んでいましたか」 家族 「よく分かりませんが,はっきりとは言っていませんでした」 医師 ⑤「患者さんは臓器提供意思表示カードをお持ちだったでしょうか」 家族 「運転免許証に貼ってあったように思いますので探してみます」 医師の発言で適切でないのはどれか。 a ① b ② c ③ d ④ e ⑤ ○ a ○ b ○ c × d ○ e 正解 d 100E4 末期患者への対応として適切なのはどれか。 a 延命を優先させる。 b スキンシップは避ける。 c これ以上何もできないと明言する。 d 治療方針の決定に患者の参加を求める。 e 病気から逃げる患者には真実に向き合わせる。 × a × b × c ○ d × e 正解 d 100D23 82歳の女性。直腸癌で入院したが,肝,肺および骨への転移があり,病名を知った本人の強い希望で退院した。在宅で療養し,自宅で最期を迎えることを希望している。86歳の夫との二人暮らしである。夫は妻の病名を知っており,強い不安を感じている。夫は妻のそばにいたいと考えているが、妻の死を受け入れることができていない。疼痛に対して医師の往診で塩酸モルヒネ徐放錠の服薬指導を受けているほか,訪問看護サービスと医師に紹介されたボランティアの訪問とを受けている。患者は2週前からはほぼ寝たきりでトイレヘも行けず,少量の流動食をとるだけである。数日前から衰弱が激しく,呼吸困難が出現し,意識も混濁してきた。 在宅医療を担当する医師の対応として適切なのはどれか。 a 再入院の説得 b 抗癌化学療法の開始 c 気管挿管 d 安楽死の助言 e 夫への精神的ケア × a × b × c × d 禁忌 ○ e 正解 e 診断 多発性転移を伴う直腸癌
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B 患者の権利と義務係 小項目 患者の権利と義務,自己決定権,インフォームドコンセント,セカンドオピニオン,情報開示,個人情報の保護 102C16 36歳の初産婦。前置胎盤と診断され帝王切開の分娩のため妊娠37週で入院した。インフォームドコンセントを得る際に,宗教上の理由から血液製剤の使用を拒否した。手術は,児の娩出までは順調に進行したが,子宮収縮が不良で出血量2500mlを超えた。輸液を施行しているが脈拍132/分,整,血圧80/40mmHgであり,このままでは生命に危険が及ぶと判断した。意識は清明。 対応として適切なのはどれか。 a 血小板を投与する。 b 新鮮凍結血漿を投与する。 c 夫に通告して輸血を施行する。 d 生命の危険があることを本人に伝える。 e 本人に分からないように輸血を施行する。 × a × b × c ○ d × e 正解 d 102F1 医療機関に対する患者の権利でないのはどれか。 a 治療法を選択する。 b 診療録の記載内容を知る。 c セカンドオピニオンを得る。 d 診療報酬明細書の内容を知る。 e 疾病に伴う逸失利益の補償を得る。 ○ a ○ b ○ c ○ d × e 正解 e 102H20 インフォームドコンセントで正しいのはどれか。 a 医師法で定められている。 b 同意は無条件で撤回できる。 c 時間をかけて説得が行われる。 d 本人と家族の同意が必須である治療法の予後の説明は割愛できる。。 e × a ○ b × c × d × e 正解 b 101C5 患者の権利でないのはどれか。 a 自分の病状について家族に知らせないよう医師に求める権利 b 医師が示した見解に対して他の医師の意見を求める権利 c 診療録中の記載の誤りを医師に訂正するよう求める権利 d 医学的に妥当でない治療でも医師から受ける権利 e 真実を知ることを放棄する権利 ○ a ○ b ○ c × d ○ e 正解 d 101C6 成人患者が手術の当日に「手術は死んでもいやです」と担当看護師に訴えている旨の報告を受けた。既に,手術について説明し同意は得られている。 担当医の対応として適切なのはどれか。 a 予定通り手術を行う。 b 手術以外の治療法を考える。 c ほかの病院への転院を勧める。 d 患者の説得を家族に依頼する。 e 患者から直接話を聴いてから判断する。 × a × b × c × d ○ e 正解 e 101C46 成人患者の自己決定権を尊重する理由はどれか。 a 医師法の応召義務のため b 医事訴訟での責任回避のため c 患者の説得には時間がかかるため d ヘルシンキ宣言に規定があるため e 患者の価値判断を最優先するため × a × b × c × d ○ e 正解 e 100E1 現代医療倫理の基本原則はどれか。 a 患者に医療情報を与えない。 b 家族の決定を最優先させる。 c 患者の自己決定権を尊重する。 d 医師の決定に従うよう求める。 e 患者の同意は必ずしも必要でない。 × a × b ○ c × d × e 正解 c 100E2 インフォームドコンセントについて誤っているのはどれか。 a 患者の権利である。 b 医師の義務である。 c 免責文書を作成する。 d 予後についても説明する。 e 患者に理解できる言葉で行う。 ○ a ○ b × c ○ d ○ e 正解 c 100E3 待機的手術の輸血に際して適切でないのはどれか。 a 輸血の副作用について説明する。 b 輸血後に同意書に署名をもらう。 c 改善が見込まれる症状について説明する。 d 血液製剤の種類と量とについて説明する。 e 輸血しない場合の危険性について説明する。 ○ a × b ○ c ○ d ○ e 正解 b 99B1 インフォームドコンセントとして適切でないのはどれか。 a 治療処置の目的を説明する。 b 治療処置の選択肢を説明する。 c 治療処置のリスクを説明する。 d 病院の免責文書に署名をもらう。 e 納得のうえ同意文書に署名をもらう。 ○ a ○ b ○ c × d ○ e 正解 d 99B46 成人患者の自己決定権を尊重する根拠はどれか。 a 医師法の応招義務のため b 医事訴訟での責任回避のため c 患者の説得には時間がかかるため d ヘルシンキ宣言に規定があるため e 患者の価値判断を最優先するため × a × b × c × d ○ e 正解 e 99C2 28歳の男性。歩行障害を主訴に来院した。兄も歩行障害があり,脊髄小脳変性症と診断されている。自分の症状がよく似ており,その病気ではないかと心配している。診察で,小脳性運動失調が認められ,遺伝性小脳変性症と診断された。 医師の対応として適切なのはどれか。 a 遺伝子診断を受けるように強く勧める。 b 疾患について患者が理解するまでよく説明する。 c 職場の上司に診断名を知らせる。 d 看護師やソーシャルワーカーの支援を求めない。 e 同意を得ずに家系調査を行う。 × a ○ b × c 禁忌 × d × e 禁忌 正解 b 99C3 28歳の男性。長期海外出張から帰国した後に全身倦怠感が出現したため,産業医の勧めで来院した。検査を行ったが異常はなく,心身症と診断した。患者はその後無断欠勤を続けており,会社から診断書を発行して欲しいとの連絡を電話で受けた。 まず行う対応で適切なのはどれか。 a 本人の同意を得て欲しいと伝える。 b 家族の同意を得て欲しいと伝える。 c 診断書を作成し本人に郵送する。 d 診断書を作成し産業医に郵送する。 e 診断書を作成し会社に郵送する。 ○ a × b × c × d × e 禁忌 正解 a
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A 医事 小項目 医師法,医療法,刑法(秘密漏示の禁止,堕胎の禁止,虚偽私文書作成の禁止),死産の届出に関する法律,死体解剖保存法,臓器の移植に関する法律,医学及び歯学の教育のための献体に関する法律 101B11 医師について刑法に規定されているのはどれか。 a 守秘義務 b 無診察治療の禁止 c 処方せん交付の義務 d 異状死体の届出義務 e 診療録の記載および保存義務 ○ a × b × c × d × e 正解 a 100G6 正しい組合せはどれか。 a 守秘義務――――――医療法 b 診療録の保存――――医師法 c 死亡診断書の交付――死体解剖保存法 d 療養方法の指導―――健康増進法 e 処方せんの交付―――薬剤師法 × a ○ b × c × d × e 正解 b 99D13 医師法に記載されていないのはどれか。 a 診療所開設の届出 b 異状死体の届出 c 処方箋の交付 d 診断書の交付 e 診療録の記載 × a ○ b ○ c ○ d ○ e 正解 a
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K めまい 101H23 48歳の女性。朝からめまいがするので,日頃かかりつけている診療所の医師に電話で相談した。 電話を受けた診療所の医師が,直ちに救急病院受診を指示する根拠となる症状はどれか。2つ選べ。 a 頭を動かすとめまいが悪化する。 b 耳がつまった感じがする。 c つばを飲み込みにくい。 d 天井がぐるぐる回る。 e しゃべりにくい。 × a × b ○ c × d ○ e 正解 ce 診断 (椎骨脳底動脈系の)脳血管障害の疑い 100G74 末梢性眩暈の発作時に出現しないのはどれか。 a 眼振 b 嘔気 c 回転感 d 歩行障害 e 眼前暗黒感 ○ a ○ b ○ c ○ d × e 正解 e 100G75 強い回転性めまいを反復するのはどれか。 a Meniere病 b 前庭神経炎 c 中毒性平衡障害 d 聴神経腫瘍 e 基底核出血 ○ a × b × c × d × e 正解 a 99D75 めまい発作に耳鳴を伴うのはどれか。 a 前庭神経炎 b Meniere病 c 良性発作性頭位眩暈症 d Wallenberg症候群 e Parkinson病 × a ○ b × c × d × e 正解 b